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 ✤ レイ撫漫画 七話目 
Posted on 06.2011
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立ち上がり、撫子はシーツで作った風呂敷を広げて、その上に空のダンボールを置いた。

「私は、腹を立てているし、気持ちの整理もついてないわ」
「まあ、そうでしょうね」

撫子なりに厳選したと思われる缶詰やらビスケットやらが、
意外なほど大雑把に詰められていくのを見つめながら、円は同意する。

「だけど、それは、どうにもならない事ではないわ」
「あの人は、どうにもならないと思いますよ」

どうにもならない事があるとすれば、レインの気持ちなのだろうと、円はそのままを口にする。

「今はそうかもしれないわね。でも、いつか、レインが自分でどうにかするかもしれないもの。
 だから、そのいつかまで、彼を死なせないようにしようと思って。衣食住の確保って基本よね」

それはお母さんポジではないかと円は思ったが、今度はそれを口にするのはやめておいた。


食料品が入ったダンボールの上に、衣類を入れた不織布の箱を乗せると、結構な嵩になる。
その荷物越しに、撫子は円を見上げて、少し笑った。

「ありがとう円。私、あなたにとても助けられたわ」
「そうですか。じゃあ、お礼くらいもらっておきます」

撫子の頬に軽くキスして、扉を指す。

「ここは、まだしばらくは大丈夫でしょう。
 これを背負ってあの人を捜すより、見つけて、彼を連れて来た方がいいんじゃないですか?
 僕ももう行きますから、これでさよならです」
「さよなら円」

レインを捜しに出た撫子に少し遅れて、円が貯蔵庫を出るまでに、
カウンターの端に置きっぱなしになっていた筈のトマトの缶詰が消えていた。



「このくらいの嫌がらせ、可愛いもんでしょ。ねぇ先輩?」



+++


最後のトマトの缶詰は勿論、円が荷物の中に入れやがりました。
可愛い後輩です。
これを読んでいる人はみんなレインの嫌いなものを知っていると思っています(笑)

↓オマケ。2ページ目の右上のコマが気に入らないレイン。

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cetegory : 乙女ゲーム二次創作  ✤   ✤ 
2011年09月06日(火)  21:46 by 菊永まき

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